瓦版掲載企画
2006年05月26日
樽考・市議会を見たる! vol.2
6月の議会の大きな話題のひとつとして、新市立病院の建設をしたいという行政の動向があります。
つい先日、小樽市長が小樽築港で新市立病院を建てたいと表明したのは皆さんご存知の通りだと思いますが、皆さんは新市立病院建設はどのようにお考えなのでしょうか?
1.新しい病院は是が非でもほしい!
2.2つあるので1つにすることによるスリム化は必要。
3.市長公約だから仕方が無い。
4.新しくする必要はない。
5.・・・・・
では、私個人の疑問点をいくつかあげたいと思う。
疑問1
建設費に約190億円以上(国より借り入れ)といわれている。
破綻寸前の小樽市と経営が成り立っていない市立病院で返済していけるのだろうか・・・。
疑問2
10年後まで経済状況が悪いとは思わない。(市長談)
起債を返しはじめるのは確かに10年後(設計、建設、移転し動き出すまでに5年、それから5年後から返済が始まるので)と言われているが、その頃の経済状況は良くなっていると確信しているのだろうか。
疑問3
基本設計費用は国から借りることができない。(約1億円)
破綻寸前の小樽市がこの1億円はどこから捻出するのだろう・・・。
疑問4
新しくすれば医者は確保できる。(市職員談①)
現在医者は離れていくばかり、その状況を改善したい気持ちは分かるが少し安易ではないだろうか。
ある医師(複数)に病院を新しくすると医者は来るのかとインタビューしました。「建物の新しさや金銭で来る医者に良い医者はいない。医者はその病院の理念と取り組みに共感し、やってくる」と。
では市職員が来ると言っている医者は本当に優秀??
新しくしなくても病院の理念がしっかりし、小樽の市立病院として特化すべきことを打ち出し、取り組むことで今でも医師は確保できるのでは。
疑問5
新しくすれば経営も良くなる。(市職員談②)
現在の小樽市の一般会計からの繰り入れ額は現在毎年12~13億円ほど。今出来ないことが、建物がきれいになったところで本当に改善できるのか。
経営を改善できたある町の病院の医師が言う。「もし新しく立て直していたら、確実に破綻していました。」
赤字経営のところに多大な新規投資をして、うまくいった事例はあるのだろうか。普通の経営者では考えられない・・・、まずは経営改善をすることが先ではないだろうか。
疑問6
築港エリアはアミューズメント、レクリエーションエリアとして地区計画で位置づけされている。
目の前がパチンコ屋で、ウイングベイでは花火も揚げたい、後ろではJRも走る、そのエリアの中で病院は建ててよいのだろうか。
現在、地区計画では病院を建てられる背景とはなっていない。それをそのために変えるのは都市計画から見ても無理がある。
特に港の近くで災害時は本当に大丈夫なのだろうか・・・。
疑問7
築港駅からの距離。決して駅と隣接していないところでの計画。
ポスフール側の駐車場あたりが入り口となるか・・・、駅から何メートルあるのだろう。
たくさんなる疑問の中を抜粋しました。
新しい病院ができることは多くの人が望んでいるかもしれません。しかしながら出来たときに成り立たないものであれば、負担は増えるばかり。パーフェクトは無くても、最善を尽くした中で進んで欲しいと思います。まず行うべきは現時点での経営改善、意識改善、取り組み改善だと思います。「新しくしてから」ではなくて「今」だと思います。公的病院が破綻や民間委託が進んでいる中、市立病院として残していくならば、他以上の努力が必要です。
皆さんの税金で作られ、成り立っていく病院、皆さんの目でよくよく精査してほしいと思います。
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