見た、見つけました
2004年08月08日
小樽チョットいい話 ①
夏休みの時期になると思い出すことがあります。
去年の夏のある日、いつもはクルマに頼りっきりの私が、珍しく歩いて買い物に出かけました。
家から歩いて15分くらいのお店(生協・緑店)で買い物を済ませ、両手に荷物を持って汗を拭き拭き歩いていると、妙見市場の近くで、前から自転車に乗った小学校1年生くらいの男の子がやってきました。
男の子は歩道を走ってきたのですが、その歩道は狭く、男の子は私を見て車道に降りてくれました。
「ゆずってくれてありがとねー★」と思いつつ、すれ違った直後。

『ガシャーン!!!!!』というものすごい音。
驚いて私が振り返ると、さっきの自転車の男の子が転んでいるではありませんか。
でも…クルマに跳ねられたのではないことがわかり、ある意味、ホッ。
しかしホッとしたのも束の間。
男の子は「うぇーん!!! うぇぇぇえええーん!!!」と泣き叫んでいます。
あまりの号泣ぶりに私は戸惑い、まわりを見まわしてこの子の親らしき人物を探しました。
でも、まわりには親どころか誰もいなかったので、
「やっぱ、私が助けるしかないよね。」と判断。
その場に買い物袋を置き去りにして、男の子に駆け寄りました。
男の子は起き上がる気配が全くありません。
「…これは頭を打ったかな? 救急車を呼ぶべきなのかな?」とドキドキしていると、
男の子は突然、しゃくりあげながら、蚊の泣くような声でしゃべり始めました。
「あのねっ…おばあちゃんのっ、おかいものっ、してきたのっ…」
…そうかぁ、えらいゾ、少年! おつかいかぁ!
それに、しゃべれるなら大丈夫だな?
見ると、自転車のカゴから投げ出されたビニール袋には、おつりの小銭と「ほんだし」が入っていました。
(…これでおつかいじゃなかったらビックリだよ。)
しばらくして「立てる?」と聞くと、彼はコックリうなづいて立ちあがりました。
ヒザから血が出ていたのでティッシュで砂を払ってあげ、
「家でおばあちゃんに消毒してもらうんだよ」
と言って別れました。
そうして男の子は、自転車を押しながら去って行ったのですが、私はなんとなく気になって、その場で男の子の後ろ姿をしばらく見送っていました。…すると!!!
男の子は突然振りかえり、半べそで、しかし大きな声で私に言いました。
「どうもっ、ありがとうっ、ございましたぁっ。」
……。(←感動して言葉が出ない私。ただ黙ってうなづく。)
おぅ! いいんだよ、少年!!!(←ココロの声。)
早く帰っておばあちゃんに「ほんだし」を渡してあげなっ!(←何故か涙目。)
…小樽っ子はなんてイイ子ちゃんなんだ!!! あっぱれ小樽っ子!!!
元・札幌っ子(何十年前だ?)の私は…彼に惚れました。(笑)
最後にひとつ気になったこと。
あの子は家に帰ってから、家族にどのように報告したのだろう。
①「おねえちゃんが助けてくれたよ。」
②「きれいなおねえさんが助けてくれたんだ♪」
③「オバチャンが助けてくれた。」
もし③だったら…むむむむむ。少年! 許さんゾ!!!
記事:ゲーマーチカ
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